精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)と、この法律に基づく精神疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

社会・環境と健康

1 精神保健福祉法の目的として、精神障害者に対する社会復帰の援助がある。

なぜ違う: 同法の目的には、医療および保護、社会復帰の促進と自立・社会経済活動への参加の促進、発生予防と国民の精神的健康の保持増進が掲げられている。正しい記述である。

2 薬物依存症の者は、精神障害者に含まれない。
3 アルコール依存症の者は、精神障害者に含まれる。

なぜ違う: アルコール依存症は精神作用物質による依存症として同法の定義に含まれる。薬物依存症と同じ扱いであり、この記述自体は正しい内容である。

4 直近3回の患者調査によると、総患者数(傷病小分類別)は、「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」で最も多い。

なぜ違う: 近年の患者調査では、傷病小分類でみた精神疾患の総患者数は気分(感情)障害が最も多い。この記述は公表されている統計と整合しており誤りではない。

5 直近3回の患者調査によると、総患者数(傷病小分類別)は、「アルツハイマー病」の方が「血管性および詳細不明の認知症」より多い。

なぜ違う: 患者調査ではアルツハイマー病の総患者数が血管性認知症などを上回っており、この記述は公表統計と整合する。高齢化に伴い増加傾向にある。

正解: 2

要点: 薬物依存症は精神保健福祉法上の精神障害者に含まれるため、含まれないとする記述が誤り。

精神保健福祉法における精神障害者とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒またはその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者と定義されている。覚醒剤や有機溶剤などの薬物依存症は精神作用物質による依存症に該当し、アルコール依存症と同じく明確に精神障害者に含まれる。したがって薬物依存症を除外する記述は法の定義に反する。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 精神保健福祉法・依存症・患者調査

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問12/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)