わが国の循環器疾患の疫学および予防対策に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

社会・環境と健康

1 1980年代以降の脳内出血の粗死亡率は、脳梗塞の粗死亡率よりも高い。

なぜ違う: 脳内出血の死亡率は食塩摂取の減少や高血圧管理の普及により大きく低下し、1980年代以降は脳梗塞のほうが高く推移している。

2 令和元(2019)年から令和5(2023)年の人口動態統計によると、心疾患と脳血管疾患による死亡数を合わせると死亡総数の3割を超える。

なぜ違う: 近年の死亡総数に占める割合は心疾患がおよそ14%台、脳血管疾患がおよそ6%台で、合わせても2割程度にとどまる。3割を超えてはいない。

3 脳卒中の疾病登録が義務化されている。

なぜ違う: 登録が法律で義務づけられているのはがんであり、脳卒中には同様の全国一律の登録義務はない。学会等による任意の登録事業が中心である。

4 健康日本21(第二次)では、脳血管疾患・虚血性心疾患の年齢調整死亡率の減少の目標は達成できなかった。

なぜ違う: 脳血管疾患・虚血性心疾患の年齢調整死亡率の減少は、健康日本21(第二次)の最終評価で目標に達したと評価された数少ない項目にあたる。

5 健康日本21(第三次)の循環器病の発症予防・重症化予防のための目標として、特定健康診査の実施率の向上がある。

正解: 5

要点: 健康日本21(第三次)は循環器病対策として、特定健康診査の実施率向上を目標に掲げている。

健康日本21(第三次)は循環器病の発症予防・重症化予防を柱の一つとし、高血圧の改善や脂質高値の者の減少とともに、特定健康診査および特定保健指導の実施率向上を目標として位置づけている。危険因子を早期に把握して保健指導につなげることが、脳血管疾患・心疾患の発症と重症化を防ぐ現実的な道筋であるという考え方に基づく設計である。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 循環器疾患・健康日本21・特定健康診査

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問11/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)