神経系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 外頸動脈は、脳に血液を供給する。

なぜ違う: 脳に血液を送るのは内頸動脈と椎骨動脈である。外頸動脈は顔面や頭皮、顎など頭部の外側の領域を養い、脳実質そのものには分布しない。

2 くも膜と軟膜の間は、脳脊髄液で満たされる。
3 視覚野は、前頭葉にある。

なぜ違う: 視覚野は後頭葉にある。前頭葉には随意運動を司る運動野や、判断・計画・抑制といった高次の機能を担う前頭連合野が位置している。

4 視床下部には、血管運動中枢が存在する。

なぜ違う: 血管運動中枢は呼吸中枢や心臓中枢とともに延髄にある。視床下部は体温・摂食・飲水の調節や、自律神経とホルモン分泌の統合を担う部位である。

5 自律神経系の節前ニューロンの神経伝達物質は、ノルアドレナリンである。

なぜ違う: 自律神経の節前ニューロンは交感神経・副交感神経のいずれもアセチルコリンを放出する。ノルアドレナリンを放出するのは交感神経の節後ニューロンである。

正解: 2

要点: くも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔は、脈絡叢で産生された脳脊髄液で満たされている。

脳と脊髄は外側から硬膜・くも膜・軟膜の三層の髄膜に覆われる。くも膜と軟膜の間の空間がくも膜下腔で、脳室の脈絡叢で産生された脳脊髄液がここを循環し、くも膜顆粒から静脈洞へ吸収される。この液体が緩衝材として中枢神経を外力から守り、浮力によって脳にかかる重量的な負荷を軽くしている。

関連キーワード: 神経系・髄膜・脳脊髄液

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問32/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)