呼吸器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 吸気は、鼻腔内で加湿される。
2 右主気管支は、左主気管支より分岐角が大きい。

なぜ違う: 右主気管支は左より太く短く、正中線からの分岐角が小さくてより垂直に近い走行をとる。そのため誤嚥した異物は右側の気管支へ入りやすい。

3 右肺は、2葉からなる。

なぜ違う: 右肺は上葉・中葉・下葉の三葉からなり、二葉なのは左肺である。左肺は心臓が寄っている分だけ容積が小さく、葉の数も一つ少なくなっている。

4 胸膜腔内圧は、大気圧より高い。

なぜ違う: 胸膜腔内圧は安静呼気位であっても大気圧より低い陰圧に保たれており、この陰圧が肺の虚脱を防いで拡張した状態を維持している。

5 肺胞の血液空気関門は、2層である。

なぜ違う: 血液空気関門は肺胞上皮と毛細血管内皮、およびその間の基底膜からなる三層構造で、きわめて薄く効率的なガス交換を可能にしている。

正解: 1

要点: 吸気は鼻腔を通る間に加温・加湿され、粘液と線毛によって塵埃や微生物も取り除かれる。

鼻腔は鼻甲介により表面積が広く粘膜も豊富な血流を持つため、通過する空気は体温近くまで温められ、粘液から水分を受け取ってほぼ飽和に近い状態まで加湿される。同時に粘液と線毛が塵埃や微生物を捕捉して除去する。冷たく乾いた空気が直接肺胞に達しないよう整える気道の空調機能として重要である。

関連キーワード: 呼吸器・鼻腔・気道

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問33/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)