妊娠合併症に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 妊娠高血圧症候群では、初産はリスク因子である。
2 妊娠高血圧症候群では、胎児は巨大児であることが多い。

なぜ違う: 妊娠高血圧症候群では胎盤の血流が乏しく胎児発育不全を来しやすいため、低出生体重児が多い。巨大児が問題となるのは妊娠糖尿病である。

3 妊娠高血圧症候群では、尿たんぱく量に基づき重症度を判定する。

なぜ違う: 重症度は収縮期血圧・拡張期血圧の値と臓器障害の有無によって判定する。尿たんぱくの量そのものは重症度の判定基準には用いられていない。

4 妊娠糖尿病には、妊娠中に診断された明らかな糖尿病が含まれる。

なぜ違う: 妊娠中に診断された明らかな糖尿病や、妊娠前からの糖尿病合併妊娠は妊娠糖尿病とは区別される。妊娠糖尿病は糖尿病に至らない耐糖能異常を指す。

5 妊娠糖尿病では、経口血糖降下薬を使用する。

なぜ違う: 妊娠糖尿病の治療は食事療法が基本で、目標に達しない場合はインスリンを用いる。経口血糖降下薬は胎児への影響を考慮して用いない。

正解: 1

要点: 妊娠高血圧症候群は初産婦での発症が多く、初産はよく知られたリスク因子のひとつである。

妊娠高血圧症候群は胎盤形成の異常を背景に発症すると考えられており、初回の妊娠では母体が胎盤に適応する過程が確立していないため発症しやすい。ほかに高年妊娠、肥満、多胎妊娠、糖尿病・高血圧・腎疾患の合併、既往歴などが危険因子とされ、これらを持つ妊婦では血圧と全身状態の管理が重要になる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・リスク因子

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問37/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)