運動器の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 肘関節の伸展は、上腕二頭筋の収縮による。

なぜ違う: 肘関節を伸展させるのは上腕三頭筋である。上腕二頭筋が収縮すると肘は屈曲する。一つの関節には屈筋と伸筋が拮抗して働き、相反的に制御される。

2 骨格筋は、横紋を有する。
3 速筋線維は、遅筋線維よりもミトコンドリアを多く含む。

なぜ違う: 速筋線維は解糖系によるATP供給に依存し、ミトコンドリアやミオグロビンは少ない。これらを多く含み持久的な収縮に適するのは遅筋線維である。

4 運動神経終末の神経伝達物質は、アドレナリンである。

なぜ違う: 運動神経終末が神経筋接合部で放出する伝達物質はアセチルコリンである。アドレナリンは副腎髄質から分泌されるホルモンである。

5 筋収縮時には、アクチンの頭部でATPが加水分解される。

なぜ違う: 筋収縮でATPを加水分解するのはミオシンの頭部である。アクチンはミオシン頭部が結合して滑り込む相手となる細いフィラメントを構成する。

正解: 2

要点: 骨格筋はアクチンとミオシンが規則正しく配列するため、顕微鏡で横紋として観察される。

骨格筋の筋原線維では細いアクチンフィラメントと太いミオシンフィラメントがサルコメアとして規則的に配列しており、光学顕微鏡で明暗の縞、すなわち横紋として観察される。横紋を持つのは骨格筋と心筋で、平滑筋にはみられない。骨格筋は随意筋であり、多数の核を持つ細長い細胞からなる点も併せて押さえたい。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 運動器・骨格筋・筋収縮

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問35/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)