呼吸器系の疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 COPDでは、吸気時に口すぼめ呼吸がみられる。

なぜ違う: 口すぼめ呼吸は呼気時に行われる。呼気の気道内圧を高めて末梢気道が虚脱するのを防ぎ、息を吐きやすくする代償的な呼吸法である。

2 小児の気管支喘息は、内因性が多い。

なぜ違う: 小児の気管支喘息はダニやハウスダストなどの吸入抗原による外因性(アトピー型)が大部分を占める。内因性が増えるのは成人発症例である。

3 誤嚥性肺炎は、上葉に多い。

なぜ違う: 誤嚥性肺炎は重力の影響を受けて下葉や背側の区域に生じやすく、上葉に多いわけではない。臥位で誤嚥した内容物が下方の肺区域へ流れ込むためである。

4 アスペルギルス肺炎は、細菌が原因である。

なぜ違う: アスペルギルスは真菌であって細菌ではない。免疫が低下した患者の肺に感染して肺炎や菌球を形成し、治療には抗真菌薬が用いられる。

5 肺がんでは、病期分類にTNM分類を用いる。

正解: 5

要点: 肺がんの病期は、腫瘍の広がり・リンパ節転移・遠隔転移を評価するTNM分類で決定する。

肺がんの進行度は、原発巣の大きさや周囲への広がり、所属リンパ節転移の程度、遠隔転移の有無という三つの要素を組み合わせたTNM分類で表され、これに基づいて病期が決定される。病期は手術・薬物療法・放射線療法といった治療方針や予後の判断に直結するため、画像検査や生検で各要素を評価することが診療の基本となる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 呼吸器疾患・肺がん・病期分類

同じ回の前後の問題

人体の構造と機能及び疾病の成り立ちの他の問題

アプリで弱点分析つきの演習ができます

App Store

管理栄養士国家試験の学習アプリ(管理栄養士国試トレ)

出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問34/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)