骨粗鬆症に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 類骨が増加する。

なぜ違う: 骨粗鬆症では石灰化した骨そのものが減り、微細構造が劣化する。石灰化されない類骨が増えるのはビタミンD欠乏などによる骨軟化症である。

2 エストロゲンの過剰により起こる。

なぜ違う: エストロゲンは骨吸収を抑える働きを持ち、閉経に伴うその低下が骨粗鬆症を招く。過剰ではなく不足が発症の要因であり、閉経後の女性に多い理由でもある。

3 骨形成が骨吸収を上回る。

なぜ違う: 骨粗鬆症では骨吸収が骨形成を上回るために骨量が減少していく。骨形成が骨吸収を上回っていれば骨量は維持あるいは増加し、骨粗鬆症は生じない。

4 YAM(若年成人平均値)は、原発性骨粗鬆症の診断に用いられる。
5 副腎皮質ステロイド薬が治療に用いられる。

なぜ違う: 副腎皮質ステロイド薬は骨形成を抑制し腸管でのカルシウム吸収も減らすため、長期使用は続発性骨粗鬆症の原因となる。治療薬ではない。

正解: 4

要点: 原発性骨粗鬆症の診断では、若年成人平均値に対する骨密度の割合を基準として用いる。

原発性骨粗鬆症の診断では、脆弱性骨折が無い場合に骨密度が若年成人平均値(YAM)の70%以下、または−2.5SD以下であれば骨粗鬆症と判定し、YAMの70%を超え80%以下を骨量減少とする。骨密度の絶対値そのものではなく、若年成人の平均に対する相対値で段階を区切る点がこの基準の要である。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 骨粗鬆症・骨密度・診断基準

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問36/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)