COPD患者の病態および栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 動脈血酸素分圧が上昇する。

なぜ違う: 換気とガス交換が障害されるため、動脈血の酸素分圧は低下し、二酸化炭素分圧は上昇する。上昇するという記述は方向が逆である。

2 1秒率が上昇する。

なぜ違う: 息を吐き出しにくくなる閉塞性の障害が特徴であり、この指標は低下する。70%未満であることが診断の基準とされ、上昇はしない。

3 安静時エネルギー消費量が増加する。
4 たんぱく質を制限する。

なぜ違う: 呼吸筋を維持するためにたんぱく質はむしろ十分に摂る必要がある。制限すると筋肉量が減り、呼吸機能をさらに低下させてしまう。

5 リンを制限する。

なぜ違う: リンは呼吸筋の収縮に関わり、不足すると筋力が低下する。制限ではなく、不足しないよう確保することが求められる栄養素である。

正解: 3

要点: COPDでは呼吸に使う筋肉の仕事量が増えるため、安静時エネルギー消費量が増加する。

COPDでは気道が狭くなり肺が過膨張するため、呼吸をするだけで多くの筋力を要する。その結果、安静にしていてもエネルギー消費が増え、健常者のおよそ1.2〜1.5倍に達することがある。摂取が追いつかないと体重と筋肉量が減って予後を悪化させるため、高エネルギー・高たんぱくの食事で補うことが重要になる。

関連キーワード: COPD・エネルギー消費・高エネルギー食

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問134/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)