特定集中治療室に入室中の受傷後3日目のⅢ度熱傷患者である。患者の病態および栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 基礎代謝は、受傷当日と比べて低下する。

なぜ違う: この時期は代謝が著しく亢進しており、基礎代謝はむしろ大きく増加する。受傷した面積が広いほど増加の程度も大きくなる傾向がある。

2 血糖値は、受傷当日と比べて低下する。

なぜ違う: ストレスに応じたホルモンの分泌が増えてインスリンの効きが悪くなるため、血糖はむしろ上昇しやすい。低下するという変化は想定されない。

3 炎症性サイトカインは、受傷当日と比べて増加する。
4 経腸栄養は、禁忌である。

なぜ違う: 消化管が使える状態であれば、早期から腸に栄養を入れることが推奨される。腸管粘膜の萎縮や感染性の合併症を防ぐ利点があり禁忌ではない。

5 輸液の水分量は、10 mL/kg現体重/日とする。

なぜ違う: 熱傷では創部からの水分喪失が大きく、この量では明らかに不足する。受傷した面積と体重に応じて算出し、十分な量の輸液を行う。

正解: 3

要点: 重症熱傷では受傷から数日にかけて炎症性サイトカインが増加し、代謝が大きく亢進する。

広範囲の熱傷では、受傷直後の循環が不安定な時期を経て、数日後には炎症反応が強まる時期に移る。損傷した組織から放出された物質を契機に炎症性サイトカインの産生が増え、発熱、体たんぱくの異化、代謝の亢進が顕著になる。受傷3日目はこの時期に当たるため、受傷当日と比べて増加していると判断できる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 熱傷・侵襲期・代謝亢進

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問135/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)