消化器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 たんぱく漏出性胃腸症では、高アルブミン血症がみられる。

なぜ違う: たんぱく漏出性胃腸症では血漿たんぱく質が消化管腔へ漏れ出すため、低アルブミン血症となり浮腫を来す。高アルブミン血症にはならない。

2 クローン病の発症は、高齢者に多い。

なぜ違う: クローン病の好発年齢は十代後半から二十代の若年者で、高齢者に多い疾患ではない。口腔から肛門まで非連続性に病変が生じるのが特徴である。

3 潰瘍性大腸炎は、大腸がんのリスク因子である。
4 過敏性腸症候群は、器質的病変がある。

なぜ違う: 過敏性腸症候群は内視鏡などの検査で器質的な異常を認めないまま腹痛と便通異常が続く機能性の疾患である。炎症や腫瘍は指摘されない。

5 麻痺性イレウスでは、腸蠕動音が亢進する。

なぜ違う: 麻痺性イレウスは腸管運動が停止した状態で、腸蠕動音は減弱ないし消失する。蠕動音が亢進し金属音を伴うのは閉塞性イレウスである。

正解: 3

要点: 潰瘍性大腸炎は長期にわたる炎症の反復により、大腸がん発症のリスクを高める疾患である。

潰瘍性大腸炎は大腸粘膜にびまん性の炎症とびらん・潰瘍を繰り返す疾患で、炎症と再生が長期間続くと粘膜に異形成が生じ、そこから大腸がんへ進展しうる。病変範囲が広い全大腸炎型で罹病期間が長いほど危険が高まるため、発症から一定年数を経た患者には定期的な内視鏡による監視が行われる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 消化器疾患・潰瘍性大腸炎・大腸がん

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問27/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)