腎疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 ネフローゼ症候群の診断には、脂質異常症の存在が必須である。

なぜ違う: ネフローゼ症候群の診断に必須なのは高度の尿たんぱくと低アルブミン血症である。脂質異常症や浮腫はしばしば伴うが、診断に必須の条件ではない。

2 腎性の急性腎障害(AKI)は、循環血漿量の減少による。

なぜ違う: 循環血漿量の減少によって腎血流が落ちて起こるのは腎前性の急性腎障害である。腎性は尿細管壊死や糸球体腎炎など腎臓自体の障害による。

3 高血圧合併CKDの重症度分類では、尿アルブミン定量を用いる。

なぜ違う: 重症度分類でアルブミン尿を用いるのは糖尿病がある場合で、高血圧など糖尿病以外を原因とする慢性腎臓病では尿たんぱく定量を用いる。

4 微量アルブミン尿は、糖尿病腎症の診断基準に含まれる。
5 腹膜透析液の浸透圧は、血漿浸透圧より低い。

なぜ違う: 腹膜透析液はブドウ糖などの浸透圧物質により血漿より高い浸透圧に調整されており、その差によって体内の余分な水分を腹腔側へ引き出す。

正解: 4

要点: 微量アルブミン尿は早期の糖尿病腎症を捉える指標であり、その診断基準に含まれている。

糖尿病腎症では糸球体の障害が進むにつれ、通常の尿たんぱく検査では捉えられない程度のアルブミンが尿中へ漏れ出すようになる。この微量アルブミン尿は早期腎症を示す鋭敏な指標で、病期分類および診断の基準に組み込まれている。この段階で血糖と血圧を管理することが顕性腎症への進行を抑えるうえで重要となる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 腎疾患・糖尿病腎症・アルブミン尿

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問29/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)