血液・リンパ液の循環に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 静脈の容量は、動脈の容量より小さい。

なぜ違う: 静脈は壁が薄く伸展しやすいため容量血管と呼ばれ、全血液量の大部分を保持している。したがってその容量は動脈の容量よりはるかに大きい。

2 肺静脈を流れる血液は、下大静脈より二酸化炭素を多く含む。

なぜ違う: 肺静脈にはガス交換を終えた動脈血が流れ、二酸化炭素は少ない。全身を巡った後の下大静脈の血液のほうが二酸化炭素を多く含む。

3 リンパ液は、毛細血管から毛細リンパ管に直接流入する。

なぜ違う: 毛細血管から漏れ出た液体はいったん組織間隙に入って間質液となり、その一部が毛細リンパ管に取り込まれてリンパ液になる。血管と直接つながってはいない。

4 リンパ液は、リンパ節で濾過される。
5 胸管は、右静脈角の部分で静脈に流入する。

なぜ違う: 胸管は下半身と左上半身のリンパを集め、左静脈角で静脈に合流する。右静脈角に注ぐのは右上半身のリンパを集める右リンパ本幹である。

正解: 4

要点: リンパ液はリンパ節を通過する間に濾過され、異物や病原体が捕捉されて処理されている。

毛細リンパ管に入ったリンパ液は輸入リンパ管からリンパ節へ流入し、洞内をゆるやかに流れる間にマクロファージやリンパ球が異物・病原体・腫瘍細胞を捕捉して処理する。濾過と免疫応答を受けたリンパ液は輸出リンパ管から出て、最終的に静脈へ戻る。リンパ節が生体防御の関門として働く点が論点である。

関連キーワード: リンパ系・循環・リンパ節

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問28/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)