細胞膜における物質の輸送に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

基礎栄養学

1 促進拡散は、能動輸送である。

なぜ違う: 促進拡散は輸送担体を介するものの、濃度勾配に従うだけでATPを消費しない。したがって受動輸送に含まれ、能動輸送ではない。

2 単純拡散は、輸送担体(輸送体)を必要とする。

なぜ違う: 単純拡散は脂質二重層を直接通り抜ける移動で、輸送担体を必要としない。担体を使いながら濃度勾配に従う移動が促進拡散である。

3 受動輸送は、ATPから生じるエネルギーを必要とする。

なぜ違う: 受動輸送は濃度勾配に従うためエネルギーを必要としない。ATPのエネルギーを使って濃度勾配に逆らって運ぶのが能動輸送である。

4 二次性能動輸送は、ATPから生じるエネルギーを直接利用する。

なぜ違う: 二次性能動輸送はナトリウムの濃度勾配を利用する仕組みで、ATPを直接は使わない。ATPを直接分解して働くのは一次性能動輸送である。

5 エンドサイトーシスは、膜動輸送である。

正解: 5

要点: 細胞膜が陥入して物質を包み込む取り込み方式は、膜そのものが動く膜動輸送に分類される。

エンドサイトーシスは、細胞膜が陥入して小胞をつくり、大きな分子や粒子を膜ごと包み込んで細胞内へ取り込む仕組みである。輸送体やチャネルを通す形式ではなく膜自体が動くため膜動輸送に分類され、細胞外へ内容物を放出するエキソサイトーシスと対をなす。輸送の分類を整理して覚えることが求められている。

関連キーワード: 細胞膜輸送・能動輸送・膜動輸送

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問70/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)