コレステロール代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

基礎栄養学

1 コレステロールは、コール酸から合成される。

なぜ違う: 関係は逆で、コール酸などの胆汁酸はコレステロールを材料として肝臓で合成される。胆汁酸からコレステロールが作られるわけではない。

2 コレステロールの合成速度は、主にアセチルCoAカルボキシラーゼによって調節される。

なぜ違う: 合成の律速酵素はHMG─CoA還元酵素である。アセチルCoAカルボキシラーゼが律速となるのは脂肪酸合成の経路であり、対象が異なる。

3 コレステロールの合成は、外因性コレステロールの影響を受けない。

なぜ違う: 食事から入るコレステロールが多いと、肝臓での合成は抑えられる。フィードバック調節を受けるため、影響を受けないとはいえない。

4 コレステロールは、テストステロンの材料となる。
5 末梢組織のコレステロールは、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の作用によりLDLに取り込まれる。

なぜ違う: この酵素はHDL上でコレステロールをエステル化する。末梢の余剰コレステロールが取り込まれる先はHDLであり、肝臓へと運ばれる。

正解: 4

要点: コレステロールはステロイドホルモンや胆汁酸の前駆体で、男性ホルモンもここから作られる。

コレステロールはステロイド骨格をもち、副腎皮質ホルモンや性ホルモンに共通する前駆体として働く。プレグネノロンを経てプロゲステロンやアンドロゲンが作られ、精巣ではテストステロンが合成される。ほかに胆汁酸やビタミンDの材料にもなり、生体内で幅広い合成の出発物質となっている。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: コレステロール・ステロイドホルモン・脂質代謝

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問74/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)