K小学校に勤務する栄養教諭である。1年生の担任から、「子どもたちには給食のおかずの盛付け量の調整が難しいようで、おかずの当番を嫌がっています。」と相談され、児童への言葉かけについて助言を行った。児童の自己効力感を高めることにつながる言葉かけとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

栄養教育論

1 これまでに、上手に盛り付けできたことはありませんか。

なぜ違う: 過去にうまくできた場面を思い出させる問いかけも成功の経験を活かす方法だが、経験の乏しい低学年では思い出せる場面がないことも多く、難しいという気持ちを変えられない場合がある。

2 盛り付けが上手な、上級生のクラスを見学しに行きましょうか。

なぜ違う: 上手な上級生の様子を見せるのは、他者の姿から学ぶ代理的な経験にあたる。ある程度は自信につながるが、自分でやってできたという実感を伴わない分、働きかけとしては弱い。

3 先生がコツを教えますから、一緒にやってみましょう。
4 みんななら大丈夫。きっとできますよ。

なぜ違う: きっとできると励ます言葉かけは、言葉による説得にあたる。一時的に気持ちを支えるが、実際にできたという裏づけがないため効果が続きにくく、失敗したときには逆に自信を損ないやすい。

正解: 3

要点: 盛り付けのこつを教えながら一緒に取り組み、できた経験を積ませる関わりが最も効く。

自己効力感を高める要因のうち最も影響が大きいのは、実際にやってみてできたという成功の経験である。難しいと感じている児童に対し、教員がこつを具体的に示しながら一緒に取り組む関わりは、失敗しにくい形で成功を経験させ、その場で達成を確認させることができる。うまくできたという実感が、次は自分でやってみようという見通しにつながるため、言葉かけとして最も適している。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 自己効力感・食に関する指導・学童期

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問105/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)