K高校において、1年生全員を対象として、適正体重維持を目的とする食育プログラムを1つの学期間にわたり実施した。影響評価に該当する行為である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

栄養教育論

1 プログラム開始前に、教材・指導案を生徒会の生徒少数で試行し、反応を見て内容を修正した。

なぜ違う: 実施前に少人数へ試して教材や進め方を手直しするのは、計画の質を整えるために行う段階の確認である。教育を受けた人に実際に生じた変化をみる評価そのものではない。

2 プログラム実施中に、クイズ得点による適正体重に関する理解度を確認した。

なぜ違う: 実施の途中で理解の程度を確かめるのは、計画どおり進んでいるかを把握して運営を調整するための確認である。学期を通した取組の成果を判定する位置づけとは異なっている。

3 プログラム終了時に、欠食回数や主食・主菜・副菜の摂取頻度の変化を確認した。
4 プログラム終了後に、BMIと体脂肪率の変化を確認した。

なぜ違う: 体格や体脂肪の変化は、行動が変わった先に現れる健康状態そのものの結果である。最終的に目指した成果が得られたかをみる段階にあたり、行動の変化をみる評価とは区別される。

5 プログラム終了後に、プログラム全体の課題点をまとめた。

なぜ違う: 全体の課題点を整理するのは、実施の過程を振り返って次に生かすための作業である。参加者に生じた変化を指標で測って判定する評価そのものではない。

正解: 3

要点: 欠食の回数や食事の組合せなど、行動そのものの変化を確かめることが影響評価にあたる。

影響評価は、教育によって直接変えようとした行動や、その背景にある知識・態度・周囲の条件がどう変化したかを確かめる段階を指す。適正体重の維持を目指す取組では、食事を抜く回数が減ったか、主食・主菜・副菜をそろえて食べる頻度が増えたかといった食行動の変化がこれにあたり、身体の状態が変わるより手前に現れる成果として位置づけられる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 影響評価・プログラム評価・食育

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問110/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)