栄養ケア・ステーションの管理栄養士である。ある高校から依頼され、体重階級制競技の運動部に所属する高校生からの栄養相談に応じることになった。この高校生は、「監督から体重増加を注意されていますが、練習後に自分へのごほうびとして、コンビニのホットスナックを買ってしまいます。」と話す。この高校生へのアドバイスと行動変容技法の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

栄養教育論

1 ホットスナックのあるコンビニエンスストアに、立ち寄らないよう勧める。 ── 刺激統制
2 「今はホットスナックのあるコンビニに入らない。」と、自分に言い聞かせるよう勧める。 ── セルフモニタリング

なぜ違う: 頭の中で言い聞かせて考え方を切り替える助言は、認知面への働きかけである。セルフモニタリングは自分の行動や体重を書き留めて振り返る記録の技法を指すため、示された名称と支援の中身が対応していない。

3 ホットスナック以外のごほうびを購入するよう勧める。 ── オペラント強化

なぜ違う: ほうびの中身を別の品に取り替える助言は、同じ場面で望ましい行動に入れ替える行動置換にあたる。オペラント強化は望ましい行動の直後にほうびを与えてその行動を増やす技法であり、対応が入れ替わっている。

4 ホットスナックを買ってしまった日は、SNS閲覧を我慢するよう勧める。 ── 反応妨害・拮抗

なぜ違う: 買った日に楽しみを控える助言は、行動の後に望まない結果を伴わせて減らす働きかけである。反応妨害・拮抗は衝動が生じたその場を別の行動でしのぐ技法を指すため、名称と支援の中身が対応していない。

5 ホットスナックの摂取有無と体重を、毎日記録するよう勧める。 ── 行動置換

なぜ違う: 食べたかどうかと体重を毎日書き留める助言は、自分の行動と結果を観察し記録するセルフモニタリングである。行動置換は望ましくない行動を別の行動へ入れ替える技法を指し、名称と支援の中身が対応していない。

正解: 1

要点: 買ってしまう店に立ち寄らないよう勧める助言は、購入のきっかけそのものを断つ環境の調整にあたる。

刺激統制は、望ましくない行動の引き金となる刺激に触れる機会そのものを減らすよう、生活環境や行動の道筋を整える技法である。練習後に立ち寄った店で揚げ物を買ってしまうという流れに対し、その店に立ち寄らないよう勧める助言は、購入が起きる前の段階で引き金を取り除く働きかけであり、示された技法の定義と支援の中身が正しく対応している。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 行動変容技法・刺激統制・スポーツ栄養

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問104/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)