K市保健センターの管理栄養士である。働きながら80歳の母親の食事を準備している近所に住む娘から、母親が食欲低下のために半年間で3kg体重が減少したと相談があった。栄養相談において「1か月間の体重維持」を結果目標とした場合の母親の行動目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

栄養教育論

1 体重を毎日測る。

なぜ違う: 毎日体重を測るのは経過を把握して実行を後押しする取り組みだが、測ること自体が栄養の摂取量を増やすわけではない。体重の維持という成果に直接つながる食行動とはいえない。

2 自分の好みに合った料理を毎日作るよう娘に頼む。

なぜ違う: 好みに合う料理を毎日作るよう頼むのは、支える家族側の行動を求める内容であり、周囲の環境を整える目標にあたる。本人が自分で実行する行動を示したものにはなっていない。

3 栄養補助食品を毎日1つ以上食べる。
4 管理栄養士との1か月後の栄養相談に娘と行く。

なぜ違う: 一か月後の相談に同行するのは支援を続けるための予定であり、日々繰り返す行動ではない。設定した期間にわたって体重を保つ働きを直接もつ目標にはならない。

正解: 3

要点: 体重を保つために本人が毎日実行できる、食べ方の具体的な行動を掲げるのが行動目標。

行動目標は、目指す成果に結びつく具体的な行動を、対象者本人が日々実行できる形で表したものである。食欲が落ちて体重が減っている高齢者では、少量でも栄養を確保できるものを毎日欠かさずとることが体重の維持に直結する。栄養補助食品を毎日一つ以上食べるという表し方は、実行できたかを本人が毎日確認でき、掲げた成果との結びつきもはっきりしている。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 行動目標・高齢者・栄養教育計画

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問109/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)