医薬品と、医薬品が栄養素の動態に及ぼす影響の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 メトトレキサート ── 葉酸代謝の阻害
2 ループ利尿薬 ── 尿中カリウム排泄の抑制

なぜ違う: ヘンレ係蹄に作用する利尿薬はナトリウムとともにカリウムの排泄も増やし、低カリウム血症を招きやすい。抑制ではなく促進が正しい関係である。

3 ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 ── 尿中カリウム排泄の促進

なぜ違う: この薬はアルドステロンの作用を妨げてナトリウムの排泄を増やす一方、カリウムは体内に保持される。高カリウム血症に注意が必要で、促進とする記述は逆である。

4 SGLT2 阻害薬 ── 尿中グルコース排泄の抑制

なぜ違う: この薬は腎尿細管での糖の再吸収を妨げ、尿への糖の排泄を増やすことで血糖を下げる。抑制ではなく促進であり、関係が逆になっている。

5 α─グルコシダーゼ阻害薬 ── 小腸グルコース吸収の促進

なぜ違う: この薬は二糖類を分解する酵素を阻害して糖の消化を遅らせ、食後の吸収を緩やかにする。吸収を促進する作用はなく、記述は逆である。

正解: 1

要点: メトトレキサートは葉酸を活性化する酵素を阻害して、葉酸の代謝を妨げる薬剤である。

メトトレキサートは葉酸に構造が似ており、ジヒドロ葉酸還元酵素と結合して活性型葉酸の産生を妨げる。その結果、核酸の合成に必要な補酵素が不足して細胞増殖が抑えられるため、抗腫瘍薬や抗リウマチ薬として用いられる。長期の投与では口内炎や骨髄抑制など葉酸欠乏に似た副作用が現れるため、葉酸の補充を併用することがある。

関連キーワード: 薬剤と栄養・メトトレキサート・葉酸

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問119/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)