48歳、男性。教員。身長178 cm、体重80 kg、BMI 25.2 kg/m²、標準体重70 kg。血圧135/88 mmHg。空腹時の血液検査値は、LDLコレステロール120 mg/dL、HDLコレステロール45 mg/dL、トリグリセリド180 mg/dL。この患者に対して、動脈硬化性疾患予防のために、初回の外来栄養食事指導を行った。翌月、2回目の指導の前に1日当たりの食事摂取量の評価を行った。改善が必要な項目として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 エネルギー2,000 kcal

なぜ違う: 標準体重70 kgに対して1日2,000 kcalはおおむね妥当な範囲に収まる。体重の推移をみながら調整すればよく、直ちに是正が必要な項目ではない。

2 たんぱく質90 g

なぜ違う: 標準体重当たり1.3 g程度に相当し、著しい過剰とはいえない。動脈硬化の予防という観点では、最初に減らすべき項目には当たらない。

3 飽和脂肪酸12 g

なぜ違う: 飽和脂肪酸は摂取エネルギーの7%未満が目安で、2,000 kcalならおよそ15 g以下に当たる。12 gはその範囲に収まっている。

4 食物繊維25 g

なぜ違う: 食物繊維は25 g以上の摂取が勧められており、この量は目標を満たしている。減らす必要はなく、むしろ維持したい望ましい水準である。

5 アルコール45 g

正解: 5

要点: 中性脂肪が高い状態ではアルコールの影響が大きく、45 gの摂取は明らかに過剰である。

動脈硬化性疾患の予防では、飲酒は純アルコールとして25 g/日以下に抑えることが勧められる。アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を高め、高トリグリセリド血症を悪化させる。この患者はトリグリセリドが基準を超えており、45 gという摂取量は目安の二倍近い。最も優先して改善すべき項目と判断できる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 脂質異常症・動脈硬化予防・飲酒・計算

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問122/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)