47歳、男性。銀行員。職場の健康診断の結果により、外来を受診した。身長175 cm、体重85 kg、BMI 27.8 kg/m²。腹囲95 cm。血圧128/80 mmHg。空腹時の血液検査値は、血糖95 mg/dL、LDLコレステロール120 mg/dL、HDLコレステロール60 mg/dL、トリグリセリド160 mg/dL。喫煙習慣はない。この男性の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 除脂肪体重を減らす。

なぜ違う: 減らすべきなのは体脂肪であり、除脂肪量は維持する。筋肉が減ると安静時のエネルギー消費が下がり、減量後に体重が戻りやすくなってしまう。

2 3か月で10%の減量を目標とする。

なぜ違う: 短期間に大幅な減量を目指すと継続が難しく、体調も崩しやすい。まずは3〜6か月で3〜5%程度の減量を目標にするのが現実的である。

3 エネルギー摂取量は、30 kcal/kg標準体重/日とする。

なぜ違う: 減量を目的とするならこの水準では制限として不十分である。おおむね25 kcal/kg標準体重/日以下を目安に設定し、体重の推移をみて調整する。

4 たんぱく質の摂取エネルギー比率は、18%E とする。
5 脂肪の摂取エネルギー比率は、15%E とする。

なぜ違う: 脂質を極端に減らすと必須脂肪酸や脂溶性ビタミンが不足しやすく、継続も難しくなる。20〜25%エネルギー程度を目安とする。

正解: 4

要点: 肥満を伴う減量の食事療法では、筋肉量を保つためにたんぱく質を十分な比率で確保する。

肥満症の食事療法では、摂取エネルギーを減らしながら除脂肪量を保つため、必要なたんぱく質を確保する。日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」は、一般的なエネルギー産生栄養素比率を炭水化物50〜65%、たんぱく質13〜20%、脂肪20〜30%としている。18%エネルギーはこの範囲内であり、選択肢の中で最も適当である。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 肥満症・減量・たんぱく質

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問121/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)