胆石症、胆嚢炎の病態と栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 胆石症は、20歳台に好発する。

なぜ違う: 発症が増えるのは中年以降であり、若年層に多い疾患ではない。加齢とともに頻度が高まり、危険因子としても年齢が挙げられている。

2 胆石症のリスク因子として、肥満がある。
3 胆石症の再発予防では、食物繊維の摂取を制限する。

なぜ違う: 食物繊維はコレステロールの吸収を抑え、胆汁酸の排泄を促すため、制限ではなく十分な摂取が勧められる。再発予防では増やす方向で助言する。

4 胆嚢炎急性期では、経腸栄養を実施する。

なぜ違う: 急性期は絶食として胆嚢を安静に保ち、静脈栄養で管理するのが基本である。栄養剤を消化管に入れると胆嚢が収縮して疼痛を招く。

5 胆嚢炎の症状が軽減したら、常食を開始する。

なぜ違う: 症状が軽くなっても、まずは脂質を控えた食事から少量ずつ再開する。いきなり通常の食事に戻すと胆嚢が強く収縮し、再燃しやすい。

正解: 2

要点: 肥満はコレステロール胆石ができやすくなる要因であり、胆石症の重要な危険因子とされる。

肥満では胆汁中へのコレステロールの分泌が増え、胆汁酸やリン脂質との均衡が崩れてコレステロールが析出しやすくなる。加えて胆嚢の収縮が悪くなると胆汁がうっ滞し、結石が形成されやすい。中年、女性、多産、脂質の多い食事なども危険因子として知られ、適正体重の維持と規則正しい食事が予防につながる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 胆石症・胆嚢炎・脂質制限

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問127/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)