K病院に勤務する管理栄養士である。患者は、78歳、女性。4年前に慢性心不全と診断され、外来通院を行いながら、心臓リハビリテーションを受けている。慢性心不全の急性増悪による入院歴がある。通常の日常生活では症状を認めないが、買い物で重いものを運んだり、家の掃除で無理をしたりすると、疲労や動悸を自覚している。摂食嚥下機能に問題はない。ACE阻害薬、β遮断薬、利尿薬が投与されている。身長150 cm、体重48 kg、BMI 21.3 kg/m2。血圧118/72 mmHg、脈拍数82回/分。浮腫あり。空腹時の血液検査値は、アルブミン3.4 g/dL、血糖82 mg/dL、尿素窒素12 mg/dL、クレアチニン0.48 mg/dL、ナトリウム142 mEq/L、カリウム4.6 mEq/L、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)218 pg/mL(基準値:35 pg/mL未満)。 1日当たりの目標エネルギー量を1,400 kcalとし、外来栄養食事指導を行うことになった。栄養アセスメント項目のうち、心不全の病態が悪化したときに影響を受けやすく、適切な評価が難しくなる可能性のある項目として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

応用力試験

1 総リンパ球数

なぜ違う: 総リンパ球数は感染や免疫状態などの影響を受けるが、浮腫で測定値が直接増える身体計測ではない。

2 血中総コレステロール値

なぜ違う: 血中総コレステロール値は代謝・栄養状態の影響を受けるが、局所の体液貯留による周囲径の誤差とは異なる。

3 上腕三頭筋皮下脂肪厚

なぜ違う: 上腕三頭筋皮下脂肪厚も身体計測だが、症例で明示された下腿浮腫の影響を最も直接受けるのは下腿周囲長である。

4 下腿周囲長

正解: 4

要点: 浮腫があると下腿の周囲径が水分で増えるため、筋量の評価が難しくなります。

心不全増悪時は体液貯留と浮腫が強くなる。下腿周囲長は筋量評価に使われるが、浮腫による周囲径増加の影響を直接受ける。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 応用力試験・心不全・栄養アセスメント

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問184/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)