糖質の代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 グルコースは、アルドラーゼによりグルコース6─リン酸となる。

なぜ違う: グルコースをグルコース6─リン酸に変えるのはヘキソキナーゼや肝臓のグルコキナーゼである。アルドラーゼはフルクトース1,6─ビスリン酸を二つの三炭糖に開裂させる酵素である。

2 フルクトース6─リン酸は、ホスホフルクトキナーゼによりフルクトース1, 6─ビスリン酸となる。
3 ペントースリン酸回路は、NADHを生成する。

なぜ違う: ペントースリン酸回路が生成するのはNADPHで、脂肪酸やステロイドの合成、還元型グルタチオンの維持に使われる。NADHは解糖系やクエン酸回路で生じる。

4 グリコーゲンの分解により、グリセロールが生じる。

なぜ違う: グリコーゲンの分解ではホスホリラーゼによりグルコース1─リン酸が切り出される。グリセロールは中性脂肪が分解されたときに生じる糖新生の材料である。

5 グルコース─6─ホスファターゼは、筋肉に存在する。

なぜ違う: グルコース─6─ホスファターゼは肝臓と腎臓に存在し、筋肉にはない。そのため筋肉のグリコーゲンは分解されても血糖として放出されない。

正解: 2

要点: ホスホフルクトキナーゼはフルクトース6─リン酸をさらにリン酸化する解糖系の律速酵素である。

解糖系では、フルクトース6─リン酸がホスホフルクトキナーゼによりATPを消費してリン酸化され、フルクトース1,6─ビスリン酸になる。この反応は不可逆で解糖系全体の律速段階にあたり、ATPやクエン酸によって抑制され、フルクトース2,6─ビスリン酸やAMPによって促進されるなど、糖の分解速度を決める主要な調節点となっている。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 解糖系・律速酵素・糖質代謝

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問21/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)