生体の情報伝達に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 アドレナリンの受容体は、核内受容体である。

なぜ違う: アドレナリンは水溶性のカテコールアミンで細胞膜を通過できず、受容体は細胞膜上のGたんぱく質共役型である。核内受容体を用いるのはステロイドホルモンや甲状腺ホルモンである。

2 インスリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体である。

なぜ違う: インスリン受容体は細胞膜を貫通し、自身がチロシンキナーゼ活性を持つ受容体型酵素である。Gたんぱく質を介する受容体ではない。

3 グルカゴンの受容体は、チロシンキナーゼとして働く。

なぜ違う: グルカゴン受容体はGたんぱく質共役型で、アデニル酸シクラーゼを介してcAMPを増やし、肝臓の糖新生とグリコーゲン分解を促す。チロシンキナーゼ活性は持たない。

4 cAMPは、ホスホリパーゼCによりつくられる。

なぜ違う: cAMPはアデニル酸シクラーゼによってATPから作られる。ホスホリパーゼCが生じるのはイノシトール三リン酸とジアシルグリセロールである。

5 cAMPは、プロテインキナーゼAを活性化する。

正解: 5

要点: cAMPはプロテインキナーゼAを活性化し、細胞内の酵素をリン酸化して作用を伝える。

刺激性のGたんぱく質共役型受容体が活性化されるとアデニル酸シクラーゼが働き、ATPからcAMPが生成する。cAMPはプロテインキナーゼAの調節サブユニットに結合して触媒サブユニットを遊離させ、代謝酵素や転写因子をリン酸化して作用を発現させる。細胞外のシグナルが細胞内で増幅されて伝わる代表的な情報伝達経路である。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 情報伝達・cAMP・受容体

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問22/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)