高齢期の加齢に伴う変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 咳嗽反射は、亢進する。

なぜ違う: 咳嗽反射は加齢に伴い低下する。嚥下反射の低下や喀出力の低下と重なって気道に入った異物を排出しにくくなり、誤嚥性肺炎が起こりやすくなる。

2 消化管運動は、亢進する。

なぜ違う: 消化管の蠕動運動は加齢とともに低下する。消化液の分泌減少や腹圧の低下、活動量の減少も加わるため、高齢者では便秘を来しやすくなる。

3 骨量は、増加する。

なぜ違う: 骨量は成人期にピークを迎えた後、加齢に伴って減少していく。骨吸収が骨形成を上回るためで、とくに女性は閉経後に急速に減少する。

4 副甲状腺ホルモン(PTH)分泌は、増加する。
5 女性では、エストロゲン分泌は増加する。

なぜ違う: 閉経により卵巣機能が低下するため、女性のエストロゲン分泌は加齢とともに著しく減少する。この低下が骨吸収の亢進を招き、骨粗鬆症の主要な要因となる。

正解: 4

要点: 加齢では腸管でのカルシウム吸収が低下するため、副甲状腺ホルモンの分泌は増加する。

高齢期は腎機能の低下により活性型ビタミンDの産生が減り、日光曝露や摂取量の減少も加わって腸管からのカルシウム吸収が落ちる。その結果、血中カルシウムを維持しようとして副甲状腺ホルモンの分泌が高まり、骨吸収が促される。この二次的な分泌亢進が高齢者で骨量減少を進める一因となる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 加齢・副甲状腺ホルモン・骨代謝

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問23/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)