栄養・代謝に関与するホルモン・サイトカインに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 コルチゾールは、血糖値を低下させる。

なぜ違う: コルチゾールは肝臓での糖新生を促進しインスリン作用に拮抗するため、血糖値を上昇させる。過剰では中心性肥満や耐糖能の低下を招く。

2 バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。

なぜ違う: バソプレシンは腎の集合管に働いて水の再吸収を促進し、尿を濃縮して体液量と血漿浸透圧を保つ。抑制ではなく促進する方向に作用するホルモンである。

3 アルドステロンは、Na+の再吸収を抑制する。

なぜ違う: アルドステロンは遠位尿細管や集合管でナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促し、体液量を増やして血圧を上昇させる。再吸収を抑制するわけではない。

4 セクレチンは、膵液の分泌を抑制する。

なぜ違う: セクレチンは酸性の内容物が十二指腸へ流入すると分泌され、重炭酸イオンに富む膵液の分泌を促進して胃酸を中和する。分泌を抑制する働きはない。

5 アディポネクチンは、内臓脂肪の蓄積により減少する。

正解: 5

要点: アディポネクチンは脂肪細胞が分泌し、内臓脂肪が蓄積するにつれて分泌量が減っていく。

アディポネクチンは脂肪細胞が分泌する善玉のアディポサイトカインで、骨格筋や肝臓での糖の取り込みと脂肪酸の酸化を促してインスリン感受性を高め、血管の炎症や動脈硬化の進行を抑える。内臓脂肪が過剰に蓄積すると分泌が低下し、この低下がインスリン抵抗性やメタボリックシンドロームの病態に結びつく。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: ホルモン・アディポサイトカイン・内臓脂肪

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問25/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)