感染症に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

1 梅毒は、寄生虫感染症である。

なぜ違う: 梅毒の病原体は梅毒トレポネーマというらせん状の細菌であり、寄生虫ではない。主に性的接触によって伝播する性感染症として扱われる。

2 マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。

なぜ違う: マイコプラズマは細胞壁を持たない細菌であってウイルスではない。細胞壁の合成を阻害する薬は効かず、マクロライド系などが用いられる。

3 ニューモシスチス肺炎は、日和見感染症である。
4 結核は、新興感染症である。

なぜ違う: 結核は古くから知られる感染症で、新たに出現した新興感染症ではない。いったん減少した後に再び問題となった再興感染症に位置づけられる。

5 風疹は、再興感染症である。

なぜ違う: 新興・再興感染症の分類には文脈による幅があり、風疹の再流行を再興感染症として論じる資料もある。一方、国家試験で基本となる代表的な対応は「結核──再興感染症」であり、本問はその対比を問うている。風疹が絶対に再興感染症に該当しないと断定せず、本問の正答判定ではこの記述を選ばないと整理する。

正解: 3

要点: ニューモシスチス肺炎は、免疫機能が低下したときに発症する代表的な日和見感染症である。

日和見感染症とは、健常者では発症しない弱毒の病原体が、免疫機能の低下した宿主で感染症を起こすものをいう。ニューモシスチス・イロベチイは真菌で、後天性免疫不全症候群や免疫抑制薬・抗がん薬の使用などで細胞性免疫が低下した状態のときに肺炎を起こすため、日和見感染症の代表例として扱われる。

関連キーワード: 感染症・日和見感染・病原体

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問42/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)