更年期の女性の生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

応用栄養学

1 性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌量は、減少する。

なぜ違う: エストロゲンによる負のフィードバックが弱まるため、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌はむしろ増加する。視床下部から下垂体への刺激は強まる方向に働く。

2 卵胞刺激ホルモンの分泌量は、減少する。

なぜ違う: 卵胞刺激ホルモンの分泌は増加し、閉経の判定の参考になるほど高い値を示す。卵巣が反応しなくなり、下垂体からの分泌を抑える働きが失われるためである。

3 血中HDLコレステロール値は、上昇する。

なぜ違う: エストロゲンの低下によりHDLコレステロール値は低下し、LDLコレステロール値や中性脂肪は上昇しやすくなる。脂質異常症のリスクが高まる時期である。

4 骨吸収は、抑制される。

なぜ違う: エストロゲンには骨吸収を抑える働きがあるため、その分泌が減る更年期には骨吸収が亢進する。骨量が急速に減少し、骨粗鬆症を起こしやすくなる。

5 子宮内膜は、萎縮する。

正解: 5

要点: 閉経前後の更年期はエストロゲンの分泌が低下し、子宮内膜は次第に薄く萎縮していく。

更年期は卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減っていく時期である。子宮内膜はエストロゲンの作用を受けて増殖する組織であるため、その刺激が失われると増殖が起こらなくなり、内膜は薄く萎縮する。月経周期が乱れたのち閉経に至り、あわせて腟粘膜の萎縮や乾燥といった変化もみられるようになる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 更年期・エストロゲン・骨代謝

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問92/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)