K町健康増進課の管理栄養士である。K町では、過疎化により食料品店の閉店が続き、買い物が困難な高齢者が増えている。このため、コミュニティオーガニゼーションの過程に沿った食環境づくりに取り組むことになった。最初に行うこととして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

栄養教育論

1 K町の広報誌で、高齢者にとって食料品が入手しやすくなる取組について周知する。

なぜ違う: 取組の周知は、話し合いを経て具体的な仕組みが形になった後に、利用を広げるために行う段階の働きかけである。課題の共有ができていない時点では、伝えるべき中身がまだ定まらない。

2 K町の高齢者と食料品店経営者などの関係者が集まり、ニーズや課題への気づきを得る機会を設ける。
3 K町の食育推進計画に、買い物困難な高齢者の減少を目標として盛り込む。

なぜ違う: 行政計画への目標の位置づけは、地域の課題やニーズが把握された後に施策としての裏づけを与える手続きにあたる。住民の気づきを起点とする進め方では、最初の一手にはならない。

4 食料品の移動販売実施について、高齢者を含む関係者間で調整を行う。

なぜ違う: 移動販売の実施に向けた調整は、課題と解決の方向が共有された後の実行段階の作業である。何が必要かを当事者が確かめる前に手段を決めると、住民が主体となる取組になりにくい。

正解: 2

要点: 地域組織化では、まず当事者と関係者が集まり課題を出し合って気づきを得る場をつくる。

地域組織化の進め方は、地域の人々が自分たちの問題として課題に気づき、話し合いを通じて主体的に取り組む集団をつくるところから始まる。買い物が難しい高齢者と食料品店の経営者など、当事者と関係者が同じ場に集まってニーズや困りごとを出し合う機会を設けることは、住民自身が課題を認識し合意形成へ向かう最初の段階にあたるため、最も先に行うことになる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: コミュニティオーガニゼーション・食環境づくり・住民参加

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問101/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)