イレウスにより空腸の一部、回腸全体および回盲弁を切除し、空腸と結腸を吻合した。残存小腸は約100 cmであった。この患者の病態の経過および栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 第Ⅰ期(術直後期)には、腸蠕動運動の亢進後に腸管麻痺が起こる。

なぜ違う: 術直後にはまず腸管麻痺が生じ、その回復後に腸蠕動亢進や大量の下痢が問題となる。

2 第Ⅰ期(術直後期)には、経腸栄養法とする。

なぜ違う: 術直後は静脈栄養を中心に水分・電解質・栄養を補う。

3 第Ⅱ期(回復適応期)には、下痢の回数が増加する。

なぜ違う: 回復適応期には残存腸管の適応が進み、下痢は徐々に軽減する。

4 第Ⅱ期(回復適応期)には、経口摂取を禁忌とする。

なぜ違う: 回復適応期には状態をみて経腸・経口栄養を進め、腸管の適応を促す。

5 第Ⅲ期(安定期)には、ビタミンB12を注射により補給する。

正解: 5

ビタミンB12の吸収部位である回腸全体を切除しているため、安定期にも欠乏を防ぐ補充が必要となる。吸収障害を回避できる注射による補給が適切である。

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出典:第39回管理栄養士国家試験(午後の部) 問134/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第39回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)(国立国会図書館WARP保存版)