54歳、男性。会社員。坂道で前胸部痛が出現するようになり受診し、労作性狭心症と診断された。身長170 cm、体重75 kg、BMI 26.0 kg/m²、標準体重64 kg。血圧146/90 mmHg。空腹時の血液検査値は、LDLコレステロール186 mg/dL、HDLコレステロール50 mg/dL、トリグリセリド146 mg/dL。この患者に対する栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 体重は、現体重を維持する。

なぜ違う: 体格指数が26と肥満に該当し、内臓脂肪を減らすことが血圧と脂質の改善につながる。現状の維持ではなく、減量を目標に設定する。

2 エネルギーは、1,400 kcal/日とする。

なぜ違う: 標準体重64 kgに対して極端に少なく、継続が難しいうえ筋肉量の減少を招く。25〜30 kcal/kg標準体重/日を目安に設定する。

3 飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率は、7%E 以上とする。

なぜ違う: 飽和脂肪酸はLDLコレステロールを上げるため、摂取エネルギーの7%未満に抑えることが求められる。それ以上とする指示は方向が逆である。

4 コレステロール摂取量は、200 mg/日未満とする。
5 食塩は、7g/日とする。

なぜ違う: 血圧が高く、減塩は6 g/日未満を目標とする。この量では制限として不十分であり、血圧の改善につながりにくい設定といえる。

正解: 4

要点: 冠動脈疾患がある場合は、コレステロール摂取量を1日200 mg未満に抑えることが勧められる。

労作性狭心症は冠動脈の動脈硬化によって起こるため、再発の予防を目的とした厳格な脂質管理が必要になる。LDLコレステロールが高い症例では、食事から摂るコレステロールを1日200 mg未満に抑えることが勧められる。あわせて飽和脂肪酸を減らし、食物繊維や不飽和脂肪酸を増やす対応をとる。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 狭心症・脂質管理・二次予防

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問130/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)