腎・尿路疾患の病態と栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 急性糸球体腎炎乏尿期では、食塩摂取量を3g/日以下に制限する。
2 微小変化型ネフローゼ症候群では、たんぱく質摂取量を0.8 g/kg標準体重/日とする。

なぜ違う: 大量のたんぱく尿によって低アルブミン血症を来す病態であり、たんぱく質は1.0〜1.1 g/kg標準体重/日程度を確保する。過度の制限は栄養状態を悪化させる。

3 急性腎障害(AKI)では、代謝性アルカローシスを認める。

なぜ違う: 酸を排泄する能力が低下するため、生じるのは代謝性アシドーシスである。アルカローシスとする記述は酸塩基平衡の向きが逆になっている。

4 末期CKDでは、血中1α, 25─ジヒドロキシビタミンD値が上昇する。

なぜ違う: 腎で行われる活性化の過程が障害されるため、この活性型ビタミンDは低下する。その結果、低カルシウム血症と二次性副甲状腺機能亢進症を招く。

5 尿路結石では、飲水量を制限する。

なぜ違う: 尿量を増やして結石の成分が濃縮しないようにするため、飲水はむしろ十分に勧める。制限すると尿が濃くなり、再発を促してしまう。

正解: 1

要点: 急性糸球体腎炎の乏尿期では、浮腫と高血圧を抑えるため食塩を1日3 g以下に制限する。

急性糸球体腎炎の乏尿期では、糸球体での濾過が低下してナトリウムと水が体内にたまり、浮腫や高血圧、時に循環への負担を生じる。そのため食塩は1日3 g以下に厳しく制限し、水分は前日の尿量に不感蒸泄分を加えた量にとどめる。利尿期に入って所見が改善すれば、制限を段階的に緩めていく。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 急性糸球体腎炎・CKD・食塩制限

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問131/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)