ビタミンAに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

基礎栄養学

1 β─カロテンからレチノールへの変換は、紫外線の作用が必須である。

なぜ違う: β─カロテンは小腸などで開裂酵素によって分解され、レチナールを経てレチノールへ変換される。紫外線を必要とする反応ではない。

2 レチノイン酸は、核内受容体と結合する。
3 ビタミンAは、血液凝固因子の活性化に必須である。

なぜ違う: 血液凝固因子の活性化に必須なのはビタミンKで、凝固因子をγ─カルボキシル化する反応の補因子として働く。ビタミンAにその役割はない。

4 ビタミンAの主な貯蔵場所は、骨髄である。

なぜ違う: 主な貯蔵場所は肝臓であり、その星細胞にレチニルエステルの形で蓄えられている。骨髄が主要な貯蔵の場になるわけではないので誤りである。

5 ビタミンAの欠乏時には、くる病が引き起こされる。

なぜ違う: 欠乏で起こるのは夜盲症や角膜乾燥症である。くる病はビタミンDの欠乏による骨の石灰化障害であり、原因となる栄養素が異なる。

正解: 2

要点: ビタミンAの活性型であるレチノイン酸は核内受容体に結合し、遺伝子の転写を調節して働く。

ビタミンAの活性代謝物であるレチノイン酸は、核内受容体であるRARやRXRと結合して標的遺伝子の転写を調節する。これにより上皮の分化や成長にかかわる作用を発揮する。一方、視覚に関与するのはレチナールであり、同じビタミンAでも作用する分子種と仕組みが異なる点が論点である。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: ビタミンA・レチノイン酸・核内受容体

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問76/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)