ビタミンB12に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

基礎栄養学

1 分子中に鉄を含む。

なぜ違う: 分子の中心に配位している金属はコバルトであって、鉄ではない。コバルトを含むことから、コバラミンという名で総称されている。

2 フラビン酵素の補酵素である。

なぜ違う: フラビン酵素の補酵素はFADやFMNで、いずれもビタミンB2に由来する。B12はメチル基転移などの反応にかかわる補酵素である。

3 内因子により吸収が抑制される。

なぜ違う: 内因子は吸収を助ける因子であって、抑制するものではない。内因子が不足すると吸収は著しく低下し、やがて欠乏に至ることになる。

4 過剰摂取により高ホモシステイン血症になる。

なぜ違う: 高ホモシステイン血症を招くのは、過剰摂取ではなく欠乏の方である。葉酸とともに、ホモシステインを代謝する反応に必要とされている。

5 胃全摘により欠乏が引き起こされる。

正解: 5

要点: 内因子をつくる胃を失うとビタミンB12を吸収できなくなり、欠乏が引き起こされる。

ビタミンB12は胃の壁細胞が分泌する内因子と結合し、回腸末端の受容体を介して吸収される。胃を全摘すると内因子が失われて吸収経路が断たれるため、肝臓の貯蔵が尽きる数年後に欠乏が現れ、巨赤芽球性貧血や神経症状を招く。吸収に内因子と回腸の両方が必要であることが論点である。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: ビタミンB12・内因子・巨赤芽球性貧血

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問77/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)