カルシウムの吸収と代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

基礎栄養学

1 リンの過剰摂取は、小腸におけるカルシウムの吸収を抑制する。
2 シュウ酸を多く含む食品の摂取は、小腸におけるカルシウムの吸収を促進する。

なぜ違う: シュウ酸はカルシウムと結合して不溶性の塩を作り、吸収を妨げる。吸収を促進するのではなく、むしろ抑制する方向に働く成分である。

3 血中カルシウム濃度の低下は、ビタミンDの活性化を抑制する。

なぜ違う: 血中カルシウムが低下すると副甲状腺ホルモンが分泌され、腎臓での活性型ビタミンDの生成はむしろ促進される方向に向かうことになる。

4 血中カルシウム濃度の上昇は、副甲状腺ホルモンの分泌を促進する。

なぜ違う: 血中カルシウム濃度が上昇すると、副甲状腺ホルモンの分泌はむしろ抑えられる。分泌が促進されるのは、濃度が低下したときである。

5 カルシトニンは、骨吸収を促進する。

なぜ違う: カルシトニンは骨吸収を抑えて血中カルシウム濃度を下げる方向に働くホルモンである。骨吸収を促進するのは副甲状腺ホルモンである。

正解: 1

要点: リンを摂りすぎると腸管内でカルシウムと結びついてしまい、カルシウムの吸収が妨げられる。

リンを過剰に摂取すると、腸管内でカルシウムと結合して難溶性のリン酸カルシウムを形成し、吸収されないまま排泄される。またリンの過剰摂取は副甲状腺ホルモンの分泌を高め、骨代謝にも影響する。カルシウムとリンの摂取比が吸収効率を左右することが、ここでの論点である。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: カルシウム・リン・副甲状腺ホルモン

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午前の部) 問78/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午前の部)