静脈栄養法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 末梢静脈栄養では、2,000 kcal/日投与できる。

なぜ違う: 末梢からの投与では血管への刺激を避けるため糖濃度を上げられず、確保できるのはおおむね1,000 kcal前後にとどまる。高エネルギーが必要なら中心静脈を選ぶ。

2 中心静脈栄養では、感染リスクがない。

なぜ違う: 太い血管に長期間留置するカテーテルを用いるため、カテーテル関連の血流感染の危険が高い。清潔操作と刺入部の管理が欠かせない。

3 開始液には、カリウムが含まれる。

なぜ違う: 開始液は病態や腎機能が把握できていない段階で使うため、高値になると危険なカリウムを含まない組成になっている。含まれるという記述は誤りである。

4 維持液には、開始液よりもナトリウムが多く含まれる。

なぜ違う: 維持液は細胞内液の補充も担うためカリウムを含み、ナトリウム濃度はむしろ開始液より低い。多く含まれるという関係は逆である。

5 脂肪乳剤は、末梢静脈から投与できる。

正解: 5

要点: 脂肪乳剤は浸透圧が血漿に近く血管への刺激が小さいため、末梢静脈からも投与できる。

末梢の静脈は高い浸透圧の輸液で静脈炎を起こしやすいが、脂肪乳剤は浸透圧が血漿とほぼ等しく血管への刺激が少ないため、末梢からの投与が可能である。エネルギー密度が高く、少ない容量で多くのエネルギーを補えることから、末梢静脈栄養の要となる。ただし投与速度が速いと代謝しきれないため、時間をかけて緩やかに投与する。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: 静脈栄養・脂肪乳剤・輸液

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問116/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)