21歳、男性。大学生。クローン病。BMI 18.0 kg/m²。1か月の入院加療を要した。入院前は、カレーライスなどの外食をする機会が多かった。成分栄養剤と食事を併用しながら食事療法を行うために、医師から退院前の栄養食事指導の依頼があった。患者は、入院前のように大学生活を送ることを希望しており、食生活の改善に意欲を見せている。患者への助言および説明の内容として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。

臨床栄養学

1 今の体重を維持しましょう。

なぜ違う: 体格指数が18.0と低く、体重は維持ではなく増加を目指す段階である。エネルギーとたんぱく質を十分に確保して栄養状態の改善を図る。

2 香辛料を活用して、食事摂取量を増やしましょう。

なぜ違う: 香辛料は腸管への刺激が強く、症状の再燃を招きやすいため控える。食欲を高める目的であっても積極的に勧める対象にはならない。

3 揚げ物より煮物を選びましょう。
4 大学食堂では、ハヤシライスを選びましょう。

なぜ違う: ルウを使った料理は脂質が多く、避けたい料理の代表である。外食では脂質の少ない和食系の定食などを選ぶよう助言するのが適切である。

5 成分栄養剤(1包80 g)は、ご飯(100 g)と同程度のエネルギーがあります。

なぜ違う: 成分栄養剤は一包でおよそ300 kcalあり、米飯100 gの約150 kcalより大幅に多い。同程度と伝えると摂取量の設計が狂ってしまう。

正解: 3

要点: クローン病の食事療法では脂質を控えるのが基本なので、揚げ物より煮物を選ぶよう勧める。

クローン病では脂質の摂取量が多いと再燃しやすいとされ、寛解を保つために低脂肪の食事が基本となる。調理法を変えるだけで摂取量を減らせるため、油で揚げる料理を煮る、蒸すといった方法に置き換える助言は実行しやすく、外食の多い学生生活でも続けやすい。成分栄養剤との併用で必要なエネルギーを確保する。

この問題に出てくる用語

関連キーワード: クローン病・栄養食事指導・低脂肪食

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出典:第40回管理栄養士国家試験(午後の部) 問117/厚生労働省ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版)) 出典資料: 第40回管理栄養士国家試験 試験問題(午後の部)